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昆虫食 種類 一覧化

昆虫食の種類は多い!美味しい味の食べられる虫を網羅的に一覧化

食用昆虫の種類

FAOの報告によると、世界で食べられている昆虫は1,900種類以上とされています。

そのうち、日本では大正時代より55種類の昆虫を食べていた記録が残されており、イナゴやスズメバチ類の幼虫は美味しく食べることができます。

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おすすめ昆虫食

日本で食べられてきた昆虫ランキング

日本でたくさん食べられきた昆虫ランキングは順に、1位:イナゴ、2位:蜂の子、3位:カミキリムシ、4位:タケムシ(ミルワーム)、5位:カイコの蛹、6位:ゲンゴロウ、7位:ざざ虫(トビケラ、カワゲラ)、8位:トンボです。

それぞれの食用昆虫の特徴や味についてまとめていきます。お気に入りの食用昆虫を見つけてみましょう

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4.5

昆虫食専門通販ショップ bugoom(バグーム)では、
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1位:イナゴ

日本で最も食べられてきた食用昆虫はイナゴです。イナゴの多くはイネの害虫のため、イナゴを食べることで害虫駆除と栄養確保でき一挙両得です。

長野県では、郷土料理としてイナゴの佃煮が有名です。イナゴのエビのしっぽのような香ばしさと甘辛い味がクセになります。

2位:蜂の子(ハチノコ)

続いて、有名なのが蜂の子(ハチノコ)です。中でも、クロスズメバチの蜂の子が美味しいです。

長野県では、秋の味覚として釜飯や佃煮、時には生で食べられています。

クロスズメバチだけでなく、オオスズメバチなども釜飯などで食べられています。

お湯でゆでた蜂の子は、食べるとプチッとはじけ、フグや白子のような旨味が広がります。ポン酢などあっさりした調味料と相性抜群です。

成虫になった蜂は、油で揚げて食べると殻ごと食べることができます。

3位:カミキリムシの幼虫

昆虫食として楽しまれてきた食用昆虫ランキング第3位は、カミキリムシの幼虫です。

カミキリムシはその濃厚な味わいから世界中で広く愛されています。昆虫記で有名なファーブルもその味わいに感嘆していたそう。

日本産カミキリムシのシロスジカミキリは、ボリューミーな身体をもち、豊富な脂肪分はクリーミーな味わいをもたらし、ほのかにナッツの風味を感じることができます。

4位:タケムシ(バンブーワーム)

続いて日本人に食べられてきた食用昆虫の種類としてタケムシ(ミルワーム)が挙げられます。

名前の通り竹を食べて育つ蛾の幼虫です。そのため、匂いは爽やかな竹の香りを感じることができます。

 

タケムシ(バンブーワーム)を乾燥させてみると、ふんわりと柔らかな食感を楽しむことができます。他の食用昆虫と異なり、羽根や硬い足が無いため、昆虫食初心者におすすめです。

5位:カイコの蛹

養蚕業が盛んだった日本では、大量の絹が製造されると同時に産業廃棄物としてのカイコの蛹を処理するため、調理して食べられていました。現在では、養蚕農家も減少しているため、家庭でカイコの蛹を食べる機会も少なくなっています。

餌とする桑の葉由来の独特の匂いが苦手という方も多いですが、唐揚げなど調理を工夫すると気にならないようです。

また、人工飼料で育てた新鮮なカイコの蛹を塩茹でしてたべると、まるで白子のようにクリーミーな味わいを楽しむことができます。

6位:ゲンゴロウ

日本で食べられてきた食用昆虫の種類のうち第6位は、ゲンゴロウです。秋田県など一部の地域でゲンゴロウを食用として食べる習慣がありました。

ゲンゴロウの味の感想として多いのが、「羽が硬く生臭く美味しくない」です。しかし、新鮮なゲンゴロウを素揚げした料理では、パリパリとした食感とエビの風味を感じることができます。

新宿にある「上海小吃」というお店でゲンゴロウの美味しい料理を楽しむことができますので、ぜひ足を運んでみてください。

7位:ざざ虫(トビケラ、カワゲラ)

第7位は、長野県の伊那谷で今でも食べられているざざ虫です。

ざざ虫とは、トビケラ、カワゲラなど、川の瀬に生息する食用幼虫の総称です。

ふりかけのようにご飯にかけて食べると、香ばしい小エビのような風味を感じることができます。旨味の中に独特の虫臭さと枯草臭さのようなものもあり、これが苦手な人も多いようです。

8位:トンボ

第8位は、トンボです。トンボは幼虫、成虫ともに美味しい食用昆虫です。

幼虫はヤゴと呼ばれ肉食性の水生昆虫です。田んぼに住んでいるヤゴを揚げて食べると、外皮が柔らかく、香ばしく甘い味を楽しむことができます。

成虫のトンボの美味しい部位は、胸部です。筋肉が柔らかく茹でただけで香ばしさを感じることができ、昆虫食初心者にもおすすめです。

今後大注目の食用昆虫の種類

ミルワーム

昆虫食初心者におすすめな昆虫は、ミルワームです。ミルワームは、ゴミムシダマシの幼虫でペットの餌としても知られています。

不飽和脂肪酸やカリウムや銅などのミネラルを豊富に含むため、健康食材として出回るようになりました。

ミルワームはイモムシの見た目に反して味も優秀です。ナッツのような香ばしさや旨味を楽しむことができます。

サゴワーム

サゴワームは、ゾウムシの幼虫です。ヤシの木の中で生まれ、ヤシの木を食べて成長します。

ヤシの木は英語でパームというため、パームワームとも呼ばれています。

サゴワームの栄養素の大半が脂質なため、噛んだときに霜降りステーキのようなジューシーな旨味を感じることができます。

サゴワームの頭も食べることができ、魚の内臓のような苦味を楽しむことができます。

コオロギ

コオロギは、世界で注目を集めている昆虫食の一つです。欧州委員会は、2022年2月にミルワーム、イナゴに続きコオロギを3番目の新規食品として承認しました。

コオロギは養殖がしやすく、味もエビのような香ばしさがあり美味しいです。今では加工技術が発達しており、パウダーとしてプロティンバーなど様々な食品に含まれています。

バッタ

バッタは草を食べて育つため、身体の形が似たコオロギとは異なる複雑な味がします。

バッタを揚げて食べると、とても良い歯応えと川エビの唐揚げのような香ばしい味を感じることができます。また、後から植物の青青しい優しい味わいもします。

特に、イネ科の植物を主に食すトノサマバッタは、イネ由来のオーガニックな香りがクセになります。

カブトムシ

カブトムシは幼虫ではなく成虫が食用として適しています。

幼虫は腐葉土の味が強く、全く美味しくありません。成虫は、乾燥させてそのまま食べることができますし、天ぷらやフライにして食べることもおすすめです。

しかし、幼虫よりはマシになるものの土の味や漢方薬のような独特な味がするため、昆虫食初心者にはおすすめできません。

クワガタ

クワガタの幼虫はカブトムシと異なり美味しく食べることができます。カブトムシは腐葉土を食べるのに対し、クワガタは朽ち木を食べて育つためひどい臭みはありません。

火であぶって表面を少しカリカリにして食べると、トロのような濃厚な味がします。

クワガタの成虫は胸部にある飛翔筋が肉厚で美味しいです。

タガメ

タガメは、日本では絶滅危惧種に指定されていますが、東南アジアなどでは昆虫食として親しまれています。雄のタガメの洋梨のような爽やかな香りは香料としても利用されています。

素揚げや天ぷらにしたタガメの表面は、パリパリとしてエビの殻のような食感を楽しむことができます。一方で、大きく硬い食材で噛み切ることはできない点がデメリットです。

サソリ

鋭い毒針を持つことで有名なサソリは、殻ごと食べることができ、バリボリ感を楽しむことができます。サソリの毒は神経毒なため、十分に加熱されたものは安心して食べることができます。

サソリの味は、カッパえびせんのようなコクを感じることができ、鶏皮のような食感を楽しむことができます。お酒のおつまみにおすすめです。

セミ

セミは羽化する前の幼虫がいちばんの食べごろです。幼虫の肉は詰まりが良く、噛みごたえのある食感で、ナッツのような味がします。

セミの成虫も昆虫食界隈で人気です。成虫の食べられる身は少ないですが、油で揚げるとサクサクとした食感と飛翔筋の旨味があります。

一番のおすすめは、ニイニイゼミです。一口サイズで香りとほどよい味を楽しむことができます。

ムカデ

ムカデは、狭義の意味では昆虫でないため、コオロギやイモムシのような濃厚な脂質の旨味はなく、スナック系の香ばしさを感じることができます。

殻や足、内臓が均一なため、どこを食べても香りや苦味などを楽しむことができます。苦味は、サンマのワタやうなぎの肝焼きなどの内臓の味わいに似た旨味でお酒のつまみにピッタリです。

ムカデといえば毒ですが、神経毒でたんぱく質由来のため、しっかりと加熱をすることで無毒化でき安全に食べることができます。

カメムシ

カメムシは、香りや風味を楽しむことができる種類の昆虫食です。揚げて調理すると風味がとんでしまうため、フライパンでから煎りするシンプルな調理法がおすすめです。

マルカメムシは口に含むと、パクチーのようなさわやかな風味を楽しめます。またホシハラビロヘリカメムシは、青リンゴ味のソフトキャンディのような香りが広がります。カメムシは種類によって様々な香りを楽しむことができおすすめです。

カマキリ

カマキリをそのまま素揚げにすると美味しいです。大カマキリの味は、まるでシシャモ。ハラビロカマキリの味は焦がした玉ねぎのような旨味があるようです。

秋になるとメスのカマキリの多くは子持ちとなります。オオカマキリは卵は茹でて食べると卵の旨味を感じることができます。

シロアリ・蟻

シロアリは、アフリカやオセアニアなど赤道に沿った世界29カ国で食べられています。

小麦粉やお粥をベースとした料理に加えられています。シロアリは無味無臭ですので、料理の味や食感を変えることなく美味しいです。

シロアリは、たった大さじ一杯半の量で5歳未満の子どもが1日に必要なたんぱく質や亜鉛、ビタミンなどの栄養素の量を摂取することができ、医療用途としても期待されています。

コガネムシ

コガネムシはかなり硬く噛み続けないと飲み込めません。また、殻の食感と見た目が悪いため飲み込むのに勇気が必要なため、昆虫食初心者にはおすすめできません。

しかし、噛み続けていくうちに昆虫特有のエビの風味が出てきて味は美味しいようです。

おすすめの昆虫食

今では、食用昆虫をパウダーやエキス状に加工し、プロテインバーやクッキー、ジュースなどが作られています。昆虫の原型を感じることなく昆虫食を楽しむことができるため、昆虫食初心者にとてもおすすめです。

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