注目度がたかまりつつある昆虫食。いざ手に取ろうとすると、どれが初心者にとって食べやすくおすすめかわかりませんよね。
本記事では、昆虫食を試したい初心者におすすめの11選を紹介します。
さらに、食べられる虫の種類や昆虫食のジャンル、専門店にも触れていきます。
おすすめ昆虫食11選一覧表
昆虫食メーカー | 商品名 | 楽天市場での価格 | Amazonでの価格 |
MNH | 未来コオロギスナック2 | 201円 | 575円 |
TAKEO | フタホシコオロギ | 1,560円 | 1,188円 |
TAKEO | チョコレートスーパーワーム | 2,380円 | 2,380円 |
タイランドユニーク社 | バンブーワーム | 1,587円 | 1,586円 |
bugoom | MIXED BUGS | 1,587円 | 1,586円 |
開天堂 | コオロギアイス | 650円 | 取り扱いなし |
JRユニークフーズ | タランチュラ | 2,700円 | 2,180円 |
JRユニークフーズ | サソリ ホワイト・ブラックチョコ | 1,566円 | 1,940円 |
TAKEO | タガメサイダー | 1,680円 | 1,100円 |
TAKEO | 昆虫食 粉末コオロギ | 取り扱いなし | 1,512円 |
原田商店 | 花九曜印 蜂の子花九曜煮 | 1,285円 | 1,620円 |
昆虫食のタイプ
昆虫食とは、食用の昆虫を食べることです。
昆虫食のタイプは、スナックタイプ、デザートタイプ、飲料タイプ、乾燥タイプ、調味料タイプ、調理加工済みタイプの計6つあります。
昆虫食は未来の持続可能な食習慣として注目を浴びています。この記事では、昆虫食がなぜ日本で注目されているのか、優れた環境性や食糧供給の安定性などのメリットを探求します。 昆虫食とは何か? 昆虫食とは、昆虫を食材として利用する食習慣のことで[…]
スナックタイプ
スナックタイプは、昆虫食初心者におすすめです。
粉末状の昆虫が練り込まれたスナックやチップス、せんべいなど、様々なお菓子がラインナップされています。
見た目や味は食べ慣れたお菓子で、抵抗感なくサクサク食べられるので、昆虫食初心者にはおすすめです。
デザートタイプ
デザートタイプも昆虫食初心者におすすめです。
乾燥状態の昆虫をチョコレートでコーティングしたり、粉末状の昆虫を練り込んだりしたアイスなどがあり、食べにくさを緩和しています。
デザートタイプは、見た目や味の恐怖心が抑えられているので、食べやすい昆虫食と言えるでしょう。
飲料タイプ
昆虫の個性を活かした飲料タイプもおすすめです。
カイコの糞(安全な食用)を焙煎したお茶や、昆虫のパウダーをブレンドしたコーヒーなど、日常に取り入れやすい飲み物が揃っています。
昆虫を使ったサイダーは、世代を問わず楽しめるおすすめ商品です。
乾燥タイプ
乾燥タイプは、昆虫食中級者以上におすすめです。
高温で乾燥させ、塩だけで味付けされた上に昆虫の原型が残っているので、素材の見た目や味をストレートに楽しめます。
素揚げやローストなどの高温加工された商品は、香ばしさを感じられます。
昆虫を食べている実感が得られるので、スナックタイプでは物足りない場合の選択肢としておすすめです。
調味料タイプ
昆虫の旨味を利用した調味料タイプは、料理好きにぴったりな昆虫食です。
万能調味料のXO醤や、オリエンタルな味が楽しめるチリオイルなど、本格的な調味料が揃っています。
一方、昆虫の塩やふりかけもあるので、新感覚の味を手軽に試してみるのもおすすめです。
調理加工済みタイプ
調理加工済みタイプは、日本で古くから食べられてきた佃煮や甘露煮などに調理された昆虫食です。
昔ながらの製法で作る佃煮を食べて、伝統的な昆虫食、また日本の食文化に思いを馳せてみるのも良いかもしれません。
エサによってコオロギの味が変わる煮干しもおすすめです。
おすすめの昆虫食
MNH 未来コオロギスナック2
粉末状になったコオロギの旨味を感じられる昆虫のお菓子です。
ラーメン味の食べ慣れたスナックタイプなので初めての昆虫食にうってつけです。
お手頃価格ですのでぜひお試しください。
TAKEO フタホシコオロギ
スナックタイプ次におすすめな乾燥タイプの昆虫食のお菓子です。
昆虫食として知名度の高いコオロギを、加熱した後に乾燥させ塩だけで味付けしています。
スナックタイプより本格的なコオロギの味を楽しみたいときにおすすめです。
ちなみに、本商品には8gのたんぱく質が含まれています。
TAKEO チョコレートスーパーワーム
スーパーワームをチョコレートでコーティングしたデザートタイプの昆虫食です。
ナッツに例えられるスーパーワームとチョコレートのハーモニーはクセになる味かもしれません。
見た目のハードルを下げつつ、スーパーワームの存在感を味わえるので、コオロギ以外の昆虫食を試す第一歩におすすめです。
タイランドユニーク社 バンブーワーム
昆虫食大国のタイで大人気のバンブーワームを加熱処理した乾燥タイプの昆虫食です。
エサとなる竹の爽やかな香りが感じられるので、抵抗なく食べられるでしょう。
bugoom MIXED BUGS
MIXED BUGSは、さまざまな乾燥タイプの食用昆虫を楽しむことができます。
MIXED BUGSなら、塩で薄く味付けされたバッタと幼虫を一緒に味わうことができます。
バッタの後に幼虫を食べると、その旨味をより感じやすくなるとか。一度にさまざまな食用昆虫を楽しみたい方におすすめです。
開天堂 コオロギアイス
搾りたての生乳にコオロギの粉末を混ぜた風味豊かなデザートタイプのアイスです。
生乳とコオロギの味わいが生み出す相乗効果は抜群で、濃厚な味が堪能できます。
また、濃厚なコオロギアイスは一般的なバニラアイスと比較して120gあたり165kcalと低カロリーに仕上がっています。
JRユニークフーズ タランチュラ
加熱処理され、塩で味付けされた乾燥タイプのタランチュラです。
お腹はカニ、足はエビの味で、マヨネーズやケチャップとの相性も良いそうです。
インパクトが強すぎて食べられない場合、フライやから揚げにすると食べやすくなります。
心配されるタランチュラの毒は、高温処理により消えるので安心して食べられるでしょう。
JRユニークフーズ サソリ ホワイトチョコ ブラックチョコ
加熱処理の後に高温乾燥したサソリを、チョコレートでコーティングしたデザートタイプの商品です。
タランチュラのインパクトが強すぎる場合はこちらがおすすめです。
尻尾やハサミは無味に近く、サソリのお腹はカニの味に似ているようです。
チョコレートで見た目が中和されたサソリは、タランチュラ同様毒の心配はありません。
TAKEO タガメサイダー
タガメの品の良い香りを活かした飲料タイプのサイダーです。
タイワンタガメのオスから抽出したエキスが0.3%含有と少量ですが、そのかぐわしさを十分感じられます。
タガメエキスのフルーティな香りを楽しめるサイダーは、そのままでも、お酒を割っても美味しいようです。
ビールとタガメサイダーを1:1で割ると、香り豊かなカクテルになると好評です。
TAKEO 昆虫食 粉末コオロギ
料理好きにおすすめなのが調味料タイプのコオロギです。
粉末状のヨーロッパイエコオロギは、あっさりしたエビ風味を料理にプラスできます。
お好み焼きやパスタソース、ラーメンなど、料理への活かし方はアイデア次第。
一袋には約70gのたんぱく質が含まれているので、栄養バランスに合わせて粉末量を調節できるので便利に使えます。
原田商店 花九曜印 蜂の子花九曜煮
栄養豊富なハチの幼虫を、砂糖と醤油だけで甘く煮た昔ながらの味を楽しめる調理加工済みタイプです。
必須アミノ酸やミネラルを豊富に含んだハチの子の缶詰は、保存食としても最適です。
スナックや乾燥タイプなどとは一線を画す本商品は、日本の伝統的な味を雄弁に語ります。
昆虫食専門店からの購入もおすすめ
TAKEO
TAKEOは製造から販売まで手掛ける昆虫食メーカーで、昆虫による豊かな食生活の実現を目指しています。
公式サイトからは100種類以上を通信販売でき、カレーやクッキーなど、様々なジャンルの昆虫食がラインナップされています。
エサによる味の違いを楽しめるコオロギの煮干しは、TAKEOならではのこだわりを感じられる一品です。
bugoom
日本サプリメントフーズが、昆虫食の進展を目指して立ち上げたブランドがbagoom(バグーム)です。
公式サイトからは、乾燥タイプを中心とした38種類の昆虫食を通信販売できます。
様々な食材から出汁をとり、ふんだんにコオロギが練り込まれたコオロギうどんも人気を博しているようです。
バグズファーム
国内外のメーカーの昆虫食を通信販売できる日本最大級のサイトです。
先に紹介したTAKEOやMNHの他にも、様々な商品を取り扱い、昆虫食の品数は450種類を超えます。
お酒や塩など、他サイトでは買えない商品もあり、冷凍保存できるコオロギ餃子は注目です。
昆虫食はアレルギーに注意
昆虫食を試す場合に注意するべきなのが、甲殻アレルギーや花粉症です。
節足動物に分類される昆虫を食べると、甲殻アレルギーに見られる喉のかゆみや呼吸困難などの症状が出る恐れがあります。
アメリカ食品医薬品局のFDAも、甲殻アレルギーの方は昆虫を食べないようにと警鐘を鳴らしています。
一方、ハチの幼虫には花粉が含まれ、喘息などの花粉アレルギーを引き起こすことも。
加熱処理でアレルゲン物質が死滅するかは不明なので、花粉アレルギー持ちの場合も昆虫食を避けた方が良いでしょう。
食用昆虫の栄養
昆虫は牛や豚にも匹敵するタンパク質を含んでいます。
昆虫食の研究を行っている東京農工大学准教授の鈴木丈詞氏によれば、昆虫の重さの2割をたんぱく質が占めるそうです。
さらに、乾燥させると昆虫の重さの6〜7割がたんぱく質に変化するとされています。
たんぱく質以外にも、亜鉛や鉄、ビタミンなどの栄養素を含む昆虫は、次世代の優れた栄養源として注目されています。
おいしい食用昆虫の種類
バッタ目
コオロギやイナゴなどが分類されるバッタ目は、乾燥させるとエビに似た味になるようです。
小エビのような味がするコオロギは、種類による味の違いも楽しめます。
乾燥状態の他にも佃煮やお菓子など、様々な加工品が販売されているバッタ目は、全世代で楽しめる昆虫食と言えるでしょう。
カメムシ目
口が細くなっているカメムシやタガメなどが分類され、カメムシは青りんご、タガメは洋ナシと爽やかな香りに例えられます。
同じくカメムシ目に分類されているセミは、バッタ目の昆虫より大きく食べごたえがあるので、天ぷらにすると美味しいようです。
ただ、大きさや殻の硬さによる食べにくさを感じてしまうので、バッタ目よりカメムシ目の昆虫は初心者向けとは言えないかもしれません。
クモ目
糸で網を張り捕食するクモ目で人気なのが、食べごたえのあるタランチュラです。
炙り焼きやお酒にも利用されるタランチュラですが、高温で揚げるフライとの相性が良いようです。
塩こしょうやにんにくなどで味付けすると、焼き魚やフライドチキンを彷彿させる味に。
毒のイメージがあるタランチュラは、高温で処理すれば無害となるので安心して食べられるでしょう。
サソリ目
サソリも高温処理で毒が消えるので安心して食べられる食用虫です。
エビに近い独特の味は、お酒に合うと評判な一方、料理レシピのコミュニティサイト、クックパッドではサソリを使ったグラタンも紹介されています。
ちなみに、クモ目、サソリ目は昆虫ではなく、節足動物の中の鋏角類(きょうかくるい)に分類されます。
厳密には昆虫ではないので、クモやサソリは昆虫食ではなく、食用虫と呼ぶ方が正しいかもしれません。
幼虫
ゴミムシダマシの幼虫(ミルワーム)やゾウムシの幼虫(サゴワーム)など、様々な幼虫からは旨味を実感できます。
昆虫食の研究者たちが「トロのように濃厚」と絶賛しているのが、カミキリムシの幼虫です。
ハチの幼虫を甘く煮た伝統料理が残る愛知や長野県では、貴重なたんぱく源とされ昔から愛食されてきたようです。
いずれにせよ、昆虫食を試す際は加工された商品をおすすめします。
スナックや粉末状なら、見た目や味の抵抗を感じにくいので、昆虫食初心者にもおすすめです。
昆虫が栄養源の選択肢になり得るか試してみては。