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植物肉とは-なぜ今注目を集めているのか

世界的な動物性タンパク質の不足から、植物肉は世界から注目を集めています。

植物肉のどこに魅力があるのでしょう。

ここでは、植物肉のメリット・デメリットをまとめ、実際の口コミより植物肉の魅力に迫ります。

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代替肉とはの画像

植物肉とは

植物肉とは、代替肉の一種で、小麦や大豆、こんにゃくなどを用いて食肉や肉加工品を再現した食品です。

牛や豚、鳥などの動物性の肉を一切使わないことから、フェイクミート、大豆肉、疑似肉、植物性タンパクなどとも呼ばれます。

植物肉は植物性たんぱく質を多く含み、動物性たんぱく質の代わりとなるため、今後の食肉不足によるたんぱく質不足の問題を解決すると期待されています。

また、動物の肉を使わないことから、健康志向の方や菜食主義などに好まれており、動物倫理に関する議論が深まるにつれて、植物肉は普及するでしょう。

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大豆ミートの画像

 

植物肉のメリットとデメリット

植物肉の普及にはメリットとデメリットが存在します。

今後の食文化を変化させる植物肉のメリット、デメリットをしっかりと見定めなければいけません。

植物肉のメリット

メリットは、大きく分けて三つあります。

まず一つ目は、植物肉の最大のメリットである地球にやさしいことです。

畜産で食肉を生産することと比べ、植物肉の生産は環境への影響が小さいです。の

育なぜなら、畜産では大量の穀物を必要とし、家畜は多くのフンやげっぷによるメタンを大気中に放出するからです。

大気汚染や地球温暖化の促進となっている畜産を抑えることで、二酸化炭素の増加が少しでも減ることは地球にとってやさしいことです。

また、世界で6億人以上の人が綺麗な飲み水を飲めずに困っています。

牛肉1kgを作るのに、15,415ℓの綺麗な飲み水が必要なため、少しでも減らせることができれば、困っている人たちの助けになります。

二つ目は、たんぱく質と一緒に食物繊維も取れるところです。植物肉には、タンパク質だけでなく、現代人に不足しがちな食物繊維が多く含まれています。

三つめは、菜食主義者や脱搾取主義者、体質的に肉を食べられない方が、食べられるところです。

特に脱搾取主義の方々は、畜産に対して動物への残酷な行為と考えているため、植物肉といった代替肉は、脱搾取主義の方にとって推奨されています。

また、動物性の肉に対してアレルギーを持つ方も少なからず存在します。

その方々にとっても、安心して食事することができます。

植物肉のデメリット

多くメリットがあるように見えますが、デメリットも存在します。

一つは、健康に対しての安全性です。

大豆やこんにゃくなどの植物原料で作られていますが、肉に近づけるため遺伝子組み換えや添加物の使用をしている商品があります。しかし、その点に関しては、近年作られたことから改良余地が多くあると考えられ、今後に期待できます。

もう一つは、普及率が高くなるにつれ、畜産従事者の需要が減り、仕事がなくなることです。

今まで需要が高い肉が必要ない環境になることで、多くの方々の失業や経済的大打撃を受け倒産する企業も多く出ます。

そのため、普及させるには時間をかけていかなければいけません。

他にも、名前が直接的なため、愛着がわきづらいという考えもあります。

例としてクールビズなど、親近感やわかりやすさ、良いイメージの着きやすい名前に変えることで普及した前例があります。

今後普及するにあたり、これらについての改善が必要でしょう。

植物肉の口コミ

食文化を変える食品として強い注目を浴びています。

同時に、代替肉に対して少なからず否定的な意見も存在します。

現状否定されている方も、植物肉のデメリットの改善することで、否定的な意見は少なくなりそうです。

https://twitter.com/HuffPostJapan/status/1431889428352577538

ネガティブな口コミ

ネガティブな口コミでは、やはり多くの方が添加物や加工食品であることから、健康に対して安全なのか不安であり、疑っている方々が多いです。

現在、健康志向の方が増えているので、健康面で安全であれば、多少高くても今までと同じ食品を食べて過ごしたいと考える方も多くいます。

https://twitter.com/meatman_vegan/status/1228486021127397376

使用している国内企業

日本でも既に普及するべく多くの企業が、植物肉の商品を販売しています。

多くある企業の中で、5選紹介いたします。

マルコメ株式会社

大手味噌メーカーであるマルコメは、他の企業よりも早く植物肉の商品を販売しています。

2015年に販売されたレトルトタイプの代替肉商品である「大豆のお肉」シリーズを開発しました。

植物肉の製品の中でも、一番身近な製品です。

日本ハム株式会社

ハムとソーセージのイメージの強い日本ハムは、2020年3月から展開している『NatuMeat(ナチュミート)』シリーズを販売しています。

そのシリーズから「大豆ミートナゲット」他3品が、2021年3月10日に新発売されます。

改良を重ねて、いることから今後の主力として開発されていると考えられます。

伊藤ハム株式会社

日本ハム同様に、大手国産食肉加工メーカーである伊藤ハムも2020年3月から「まるでお肉!」シリーズを販売。

特徴としては、肉と同じようなおいしさの食感・味・香りにこだわった商品です。

新商品として。2021年9月1日に販売された「まるでお肉!大豆ミートのジャーキー」と、2021年10月1日に販売された「まるでお肉!大豆ミートのジャーキー辛口」があります。

大塚ホールディングス株式会社

大塚ホールディングスが開発したゼロミートは、2019年6月から本格的に販売を開始しています。

2020年1月からは業務用までも販売、「ゼロミート」を利用したレシピの公開するなど、精力的に活動をしています。

2021年10月1日から「ゼロミート」を使った新メニューを、東京青山の人気サステナブル・グリルレストラン「The Burn」、株式会社FLAVORWORKS(ベイクルーズグループ)が運営するデリカテッセン「CITYSHOP」にて開始されます。

不二製油株式会社

不二製油は、代替肉の言葉が作られる前から、食品素材としての大豆の可能性を追及していた企業です。

60年以上の積み重ねてきた、技術と「大豆は地球を救う」という考えから来る、植物肉(大豆ミート)の国内シェアNo.1と、安心性が他の企業と比べても頭一つ抜けています。

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