完全食という言葉を皆さんご存知でしょうか。
完全食(または、完全栄養食とも呼ばれます)とは一日に必要な栄養素をバランスよく含む食品のことです。
卵や納豆・玄米なども完全食と呼ばれていますが、欠けている栄養素もありその食品だけ食べていればいい、というものではありません。
しかしこれから紹介する完全食は、必要な栄養素を必要な配分バランスで含んでいるため、それだけ食べていれば摂るべき栄養はすべて摂取できます。
ここでは、完全食を用いたダイエットの効果やたくさんのタイプのある完全食の選び方を紹介しています。
完全食ダイエットとは
完全食ダイエットは完全食を生活に取り入れ、バランス良く必要な栄養素を摂ることで“食べながら痩せれるダイエット法です。
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完全食ダイエット効果
皆さんがダイエットをしよう!と決意したとき、カロリー制限や糖質制限など食生活の改善・制限が多いのではないでしょうか。
しかし、自己流でこのようなダイエットを行うとどうしても栄養バランスが偏りがちになり、それに伴うリバウンドも起こりやすくなってしまいます。
完全食ダイエットのメリットはこのような栄養バランスの偏りもなく、手軽に始めることができるところです。
<h3>十分な栄養素が取れる
完全食は、1日に必要な栄養素が十分な量含まれているものです。
厚生労働省が定める「日本人の食事摂取基準」にのっとって、必須の栄養素をバランスよく含んでいます。
よって、これだけ食べていても栄養バランスが偏るということはもちろんありません。
また、カロリーが少ない・塩分控えめなどの完全食も多いためダイエットにも向いています。
手軽に始められる
完全食にはドリンクタイプやパスタやパン、クッキー、グミなど様々なタイプ形態があり、好みに合わせて手軽に始められます。
粉を溶かすだけ、袋から出すだけなどと調理が簡単なため、忙しい人でも手間暇をかけずにダイエットを始めることができます。
また、同じものばかり食べていると飽きてしまうと感じる方もいらっしゃると思いますが、最近の完全食は味もいろんなものがあり、食べ続けられるように工夫されているものが多いです。
後ほど紹介しますが、通常のパスタの置き換えであるBASE PASTAは、自分の好みのソースをかけて食べられるため、かなり自由度が高く食べ続けやすいです。
他にもグミタイプの完全食は、おやつのかわりになり罪悪感をもたずに間食できるため、ダイエットのお供にぴったりです。
完全食の種類 | 値段 | メーカー |
パスタ | 312~390円/食 | BASE FOOD |
パン | 312~400円/食 | BASE FOOD |
カレー | 500円~1000円/食 | もがな |
ドリンクタイプ | 332円/杯 | COMP |
通常のランチ | 583円 | – |
コスパがいい
完全食ダイエットはコストパフォーマンスにも優れています。
値段が高いイメージのある完全食ですが、実は、一食分の価格を比較してみるとランチ代よりも安いです。
栄養バランスなどを考えながら毎日自炊するよりも完全食を生活に取り入れたダイエットの方が、手軽でコスパもいいと感じる方は多いのではないでしょうか。
タイプ別で選ぶ完全食ダイエット
先ほどの章でも述べたように、完全食は大きく分けて3種類あります。
①粉を溶かして飲むドリンクタイプ②パスタやパンなどの食事タイプ③間食として食べやすいグミタイプです。
次から各タイプについて代表的な商品とともに紹介していきます。
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完全食 ドリンク
ドリンクタイプは粉を溶かすだけで摂取できるので、一番生活に取り入れやすい完全食です。
味の種類もたくさん種類があるので飽きることもないでしょう。
各社によって特徴がさまざまなので自分の生活スタイルや目的に応じて選べるのも大きなメリットです。
しかし、腹持ちが悪いため飲み方やタイミングに工夫が必要です。
現在、ドリンクタイプの完全食で人気のある商品は、GoCLNとCOMPです。
「GoCLN」(Fuji Organics-自然派サプリメントGoCLN, 飲むスーパーフードBrain Health)は自然派の完全食で、香料や着色料、保存料、合成甘味料、砂糖は一切使われていません。
さらにソイ(大豆)フリー、グルテンフリーと誰でも安心して摂取できます。
原料であるノルウェーの放牧牛由来の生乳をたんぱく源として1食にタンパク質25.3gが含まれています。
ココア味で水や牛乳などとシェイクして簡単に1食分の栄養素を補えます。
「COMP」(COMP)は日本人の食事摂取基準をもとに独自の配合バランスで作ったトータルバランスドモデルと、三大栄養素の比率の調整をした糖質調整モデルの大きく2つの栄養モデルがあります。
4種類(抹茶・アップル&シナモン・ロイヤルミルクティー・カフェオレ)のフレーバーがあるので気分によってフレーバーを足していろんな味を楽しめます。
またトータルバランスドモデルの中にはパウダータイプ・ドリンクタイプ・アイスクリームやグミタイプなどさまざまな形態があり、自分の生活スタイルに合わせて取り入れやすくなっています。
完全食 パスタ
「BASE FOOD」(完全食 BASE FOOD(ベースフード))から出ている商品はパスタタイプとパンタイプがあります。
これらのタイプは、ドリンクタイプと異なり食事としてのしっかりとした満腹感が得られる利点があります。
「BASE PASTA」は雑穀生パスタで、平打ち麺タイプのフィットチーネと細麺タイプのアジアンの2種類が選べます。
食物繊維は6.9g、タンパク質は29.8gと一食に必要な量が十分に入っていますし、26種類のビタミン&ミネラルも含まれています。
さらに通常のパスタと比べて糖質は40%オフとダイエッターにも優しい食品です。
ゆで時間は1~2分とすぐできますし、ソースは好きなものをかけて食べられるので飽きにくく、ストレスなく続けられる点もメリットです。
パンタイプの「BASE BREAD」は、全粒粉パンで味の種類は5種類(プレーン・チョコレート・カレー・メープル・シナモン)と豊富にそろっています。
含まれている栄養素はBASE PASTAとほぼ変わらず、糖質も30%オフで袋から出すと簡単に食べられるので、忙しいダイエッターにも最適な完全栄養食といえるでしょう。
完全食 グミ
COMPとUHA味覚糖の共同開発で誕生したのがグミタイプの完全食です。
完全食なので今までの食品と同じように栄養バランスは必要な分きちんと配合されており、カロリーは1袋で200キロカロリーです。
普通のグミと変わらないのでとても簡単に摂取できますし、フルーツ味と食べやすい味になっているのでカロリー補給や、おやつのかわりに食べるのにも最適です。
ダイエット中だけど甘いものを食べたい!というときに取り入れてみてはいかがでしょうか。
完全食ダイエットに向いている人・向いてない人
完全食は栄養バランスなどを考えずに手軽に摂取できるのが最大のメリットです。
忙しく栄養バランスを気にしながら食事を考える時間のない人やわざわざ調理するのが面倒な人に、完全食ダイエットは向いているでしょう。
一方で、完全食ダイエットに向いていない人は、同じ食事を続けることに抵抗がある人や、ダイエット中でも工夫しておいしいものを食べて食事を楽しみたい人には向いていません。
完全食ダイエット注意点
大体の完全食は1食分が1日に必要な食事量の1/3となっています。
つまり、1食だけでは必要な食事量は摂取できません。
また、栄養バランスに偏りもなく、最適なバランスで1日の必要な栄養を摂取できる完全食ですが1日3食毎日完全食だけで生活するのはあまりおすすめできません。
特にドリンクタイプを摂取し続けることによる、消化管や嚥下機能に与える影響は大きいです。
噛む回数が減ると顎の力が衰えるなどの咀嚼・嚥下機能の低下がみられたり、消化吸収のしやすいものばかり取り続けることで消化管が委縮していきます。
また、高浸透圧のものを摂取することで下痢しやすくなるなどの注意点もあります。
以上の点より完全栄養食に頼りきりになるよりは、足りない栄養を補うような形で取り入れたり、1食だけ置き換えるなど、完全食を上手に生活に取り入れつつ食事も楽しむようなダイエット方法を見つけていきましょう。