昆虫食品に興味がある方なら1度は聞いたことがある「takeo」という会社。
どんな会社なのか、どのような商品が買えるのか気になりますね。
takeo株式会社は様々な昆虫食の技術開発や研究、販売を行っています。
厳選した昆虫を使い、その昆虫の特徴を活かした商品を開発しているので、安心安全に美味しく昆虫食品をいただくことができます。
また、海外から輸入した高品質な昆虫食品も販売しています。
ここでは、takeo株式会社の会社概要と販売している商品などについて詳しくご紹介していきます。
昆虫食とは
昆虫食とは昆虫を食べることです。
昆虫食は未来の持続可能な食習慣として注目を浴びています。この記事では、昆虫食がなぜ日本で注目されているのか、優れた環境性や食糧供給の安定性などのメリットを探求します。 昆虫食とは何か? 昆虫食とは、昆虫を食材として利用する食習慣のことで[…]
昆虫食を扱うtakeo株式会社とは
昆虫食を扱うtakeo株式会社とは、昆虫食を専門とした事業を行っている会社です。
昆虫食文化を育むことで、野菜や肉、魚などと同じように昆虫がお皿に並ぶ豊かな食卓の実現を目指しています。
takeoは、昆虫食品の開発・製造はもちろん、研究開発にも積極的です。
弘前大学と共同で昆虫生産の農業化を目指し、雑草を活用したトノサマバッタの養殖に注力しています。
環境保全にも積極的に取り組んでおり、人にも環境にも虫にも優しい会社ですね。
会社概要
昆虫食を扱うtakeoは、昆虫食品の輸入から販売を行っており、オンラインストアや実店舗を運営しています。
販売だけでなく、新たな昆虫食品の開発や製造にも力を入れており、その商品数は約70種類にもなります。
会社名 | TAKEO株式会社 |
創業年月 | 2014年10月 |
創立年月 | 2016年7月6日 |
所在地 | 東京都台東区西浅草1-3-14 |
工場 | 神奈川県伊勢原市高森3-4-22 |
倉庫 | 東京都台東区東浅草1-5-4 |
資本金 | 500万円 |
代表取締役 | 齋藤健生 |
事業内容 | 昆虫食品の製造、輸入、販売昆虫食の駅「TAKE-NOKO」運営昆虫養殖技術開発国産昆虫の企画、開発、コンサルティング |
取り組み
昆虫食を扱うtakeoの主な取り組みをご紹介します。
昆虫食品の開発・製造
takeoは、日本各地の昆虫を使用したオリジナル昆虫食品を企画・開発し、自社工場で製造しています。
昆虫はエサにより味や見た目・栄養価が変わるので、その昆虫が持つ個性を活かし、形と風味に合った商品に仕上げます。
また、海外産の高品質な昆虫食品の輸入もしています。
輸入商品も種類が豊富で、人気のコオロギや珍しいカブトムシなどの加熱乾燥品を中心に、チョコレートでコーティングされているスーパーワームなどが並びます。
昆虫食品の技術開発
takeoは、コオロギをはじめとする食用昆虫の養殖技術開発・商品開発に取り組んでいます。
takeoの持つ養殖技術の一つに「むし畑」があります。
工業的な完全管理型の養殖方法ではなく、放牧のようなできるだけ自然に近い環境で養殖する方法です。
むし畑の食用昆虫は、季節ごとに適した食草を食べるため、風味などが時期によって変化します。
普段の食事と同じように旬を楽しむ昆虫食はとても魅力的ですね。
このように、takeoは昆虫食品の技術開発を通して新しい昆虫食文化を育む取り組みをしています。
食用昆虫の研究
昆虫食を扱うtakeoは、コオロギに続く選択肢としてトノサマバッタに注目しています。
弘前大学と共同研究を行っており、最先端でトノサマバッタの研究を行っています。
トノサマバッタは、牧草のみで生産が可能なのでコストを抑えることができ、昆虫食の主流であるコオロギと同じくらいのタンパク質を含みます。
ちなみにコオロギには、同重量の牛肉と比べて約2倍ものタンパク質が含まれています。
食味にも優れており、牧草のさわやかな香りと強いうまみが特徴で、おつまみからスイーツまで幅広く使うことができます。
トノサマバッタの養殖と商品開発を通じて、昆虫食の可能性を広げ、環境に優しい食料生産を提案しています。
昆虫食品の販売
takeoは、主にオンラインストアで昆虫食品を販売しており、約70種類の商品を取り揃えています。
また、実店舗である「TAKE-NOKO」を東京都台東区で運営しています。
昆虫食品を買えるほか、ここでしか味わえない昆虫食カフェメニューを楽しむこともできます。
消費者向けの販売だけでなく、食品工業向けの原料供給、小売店や自販機への卸売りもしており、昆虫食の普及に取り組んでいます。
昆虫食takeoのおすすめ商品
定番
昆虫食takeoのオリジナル商品の中から定番商品をご紹介します。
昆虫飲料「タガメサイダー」
タガメサイダーは、独自製法で抽出したタイワンタガメのエキスを使用した新感覚の炭酸飲料です。
タイワンタガメのフルーティな香りを楽しむことができます。
昆虫の姿がないので、昆虫が苦手な方でも挑戦しやすい商品です。
店舗「TAKE-NOKO」では、シロップ煮のタイワンタガメがトッピングされた「めっちゃタガメサイダー」が店舗限定メニューとしてあり、1番人気の商品となっています。
大豆とコオロギのクッキー
大豆パウダーと良質なコオロギパウダーを配合し、小麦粉不使用グルテンフリーに仕上げたしっとり食感のクッキーです。
クッキーなのでおやつ感覚で気軽に昆虫食を楽しむことができます。
コオロギが入っている感じがなく食べやすいという口コミが多く見られます。
昆虫食デビューにちょうどいい商品です。
国産昆虫シリーズ
全12産地の昆虫を使い、それぞれの特徴を活かした煮干しや干物に加工した商品は全部で12種類あります。
昆虫食に興味のある方は特に必見です。
京都こおろぎ
「京都こおろぎ」は、京野菜を食べて育った京都こおろぎを使用し、日本伝統の煮干し製法で作られた昆虫煮干しです。
昆虫の臭みが消え、うま味が濃縮された昆虫食品に仕上がりました。
そのまま食べてもよし、もちろん出汁も取れますし、茶碗蒸しや炊き込みご飯に入れても美味しく食べられます。
二本松こおろぎ
二本松こおろぎは、福島県二本松で飼育された高品質なフタホシコオロギを使用し、福島名物のソースカツ丼にちなんだソース味に仕上げた昆虫煮干しです。
トースターで1〜2分温めると、香ばしくなりさらに美味しく食べられます。
広島こおろぎ
広島こおろぎに使用されている広島県産プレミアムこおろぎは、アーモンドをたっぷり食べて育っているため、アーモンドの甘い香りがするのが特徴です。
冷凍品「昆虫干物 広島こおろぎ」と常温品「昆虫ロースト 広島こおろぎ」の2種類があります。
冷凍品「昆虫干物 広島こおろぎ」は少し炙るとアーモンドの甘い香りとザクザク食感が引きたち、より美味しく食べられます。
常温品「昆虫ロースト 広島こおろぎ」はローストアーモンドのような香ばしさと、サクサクとした食感が、チョコレートやウイスキーと相性抜群です。
京都かいこ
京都かいこは数量限定の商品です。
京都の老舗絹織物屋 塩野屋が桑の葉だけで飼育した京都かいこを使用しています。
冷凍品「昆虫釜揚げ 京都かいこ」と常温品「昆虫煮干し 京都かいこ」の2種類があります。
冷凍品「昆虫釜揚げ 京都かいこ」はクセの無いあっさり風味とプチっとフワフワなユニークな食感が特徴で、お刺身感覚でしょうゆを付けて食べるのがオススメ。
常温品「昆虫煮干し 京都かいこ」は、甲殻類に似た味と香りが特徴で、酸化を防ぐため宇治茶とローズマリー抽出物を加えています。
お茶漬けにして食べると、香りを存分に楽しんでもらうことができます。
宮崎スズメバチ
宮崎スズメバチは、自然採集のオオスズメバチの幼虫・さなぎ・成虫を使用しています。
幼虫はハマグリのような味わい、希少なさなぎはサクサクした食感、成虫は独特な風味でサクサクと楽しい食感を楽しむことができます。
宮崎スズメバチは「塩味の煮干し」・「柑橘(へべす)醤油味の煮干し」・「プレーンな釜揚げ」の3種類があります。
ナッツ感覚で食べれるという口コミが多く見られました。
埼玉嵐山こおろぎ
埼玉嵐山こおろぎは、埼玉県嵐山町で育てられたうま味の濃い高品質なフタホシコオロギを使用し、生産者のリクエストに応えピリ辛麻辣味に仕上げました。
炒り落花生も加え、こおろぎと落花生のコントラストが最高な一品です。
そのままでも美味しく食べられますが、中華料理に加えると香りが引き立ち、さらに美味しくいただけます。
群馬こおろぎ
群馬こおろぎに使われるこおろぎは、群馬県で生まれ国産原料のみを使ったこだわりのエサで育った純国産で、臭みが少なくクリアで繊細なうま味が特徴です。
干した後に国産りんごチップでじっくり燻製し、繊細なうま味を活かすため沖縄の海水塩だけで味付けしています。
ポテトサラダと相性が良く、スモークの甘く優しい香りとサクサクとした食感でワンランクアップのポテサラが楽しめます。
山梨かいこ
山梨かいこ蛹は、山梨県富士川町で150年続くアシザワ養蚕で飼育された小石丸という希少な日本種のカイコを使用しています。
山梨県甲府市の甲州やまごみそで味噌漬けにしました。
発酵食品と相性の良い山梨かいこは、シーザーサラダにクルトンの代わりとしてトッピングするのがオススメ。
山形こおろぎ
山形こおろぎは、山形県新庄市で養殖されたフタホシコオロギとヨーロッパイエコオロギの2種をミックスして使用しています。
山形県舟形町の舟形マッシュルームと、最上町の最上赤にんにくを配合し、アヒージョをイメージしたガーリックマッシュルーム味の煮干しに仕上げました。
山形こおろぎは白ワインやホワイトシチューに良く合い、おしゃれなひと時を演出してくれます。
ちりめんマゴット
マゴットとはイエバエの幼虫で体長は1㎝ほど、見た目や食感はちりめんじゃこに似ています。
ちりめんマゴットは、日本で1番の食用マゴット養殖技術を持つ株式会社フライハイで飼育されている、おからで育てた綺麗なマゴットを使用しています。
和歌山県産のぶどう山椒を使い、香り豊かなちりめん山椒に仕上げました。
シンプルにおにぎりに混ぜるのがオススメ、少し醤油をたらしても美味しいです。
ミズアブパフ
アメリカミズアブはハエ目に属する雑食性昆虫です。神奈川県相模原市にある株式会社生物技研が飼育する食用アメリカミズアブは、おからと酒粕をエサに育てられているので、嫌な臭みが少なく、ココナッツのような風味があります。
ミズアブパフは、アメリカミズアブのココナッツのような風味を活かし、相性の良いカルダモンやシナモンを配合し、スパイシーな風味に仕上げました。
グラノーラと一緒にお皿に盛り牛乳をかけると、スパイスが溶け出しチャイのようなアジアンなテイストに変わります。
番外:さざむしふりかけ ザザテイン
さざむしとは川に棲む食用昆虫の総称です。
さざむしふりかけ ザザテインは、長野県上伊那農業高校の生徒たちがTAKEOのサポートを得て開発しました。
海苔のような風味がするさざむしを挽き砕き、長野県で親しまれているくるみだれをイメージした味に仕上げました。
粗挽きのくるみと国産のあおさ・すじ青のりを加えることで、さざむしの香りと調和し、サクサク食感が楽しいふりかけになりました。
定番商品以外にも様々な商品がありますので、気になる方はチェックしてみてくださいね。
昆虫は甲殻類などに近い生物なので、アレルギーのある方は注意しましょう。
新作
2022年4月に発売された昆虫食takeoの新作商品をご紹介します。
国産昆虫シリーズの番外として出されたのが、「昆虫がおいしい カイコカレー」です。
ただただ昆虫を美味しく食べてもらいたいという思いを形にした、昆虫が主役のタイカレーの缶詰です。
「カイコのグリーンカレー」「カイコのレッドカレー」「カイコのイエローカレー」の3種類があり、カイコ以外の食材も贅沢にゴロゴロ入っています。
プチっと弾けるカイコと食感が似ているキドニービーンズを入れることで、カイコとビーンズが調和し、昆虫食初心者でも試しやすい工夫がされています。
昆虫カレー史上最大の昆虫配合量で、カイコ31匹分が使われ、タンパク質は約9gが含まれ栄養価もばっちりです。
まとめ
昆虫食TAKEOは、日本の昆虫食の先端をゆく企業です。日本には他にもたくさんの昆虫食を扱う企業があります!
今後の日本の昆虫食に期待ですね!
昆虫食と聞いて、日本ではゲテモノとしてネガティブなイメージを持つ人が多いです。しかし現在世界的に昆虫食は大きな注目を集めています。 2013年に国際連合食糧農業機関(FAO)が発表した報告書で、世界の人口増加で深刻な食糧危機が訪れる[…]